◯9月 29日に予定した運動会がリズム、組体操のみの発表で園児、保護者、職員全ての関係者にとって不完全燃焼で終わってしまった。40年近く小学校運動会に携わって常に天候の変化に気をもんできたが、今回も同様であった。今は昔に比べ、気象情報が詳しく精度も増しているはずだが当日の判断は難しかった。
◯子どもにとっては練習の段階で、技の名前を考えたり、ダンスグッズを制作したり、修正点を話し合ったりして発表の何倍もの時間を費やしてきているので当日は一連の活動の一コマにあたる。その一コマが保護者、地域の方にとっては窓口の大部分であるので競技を見る見ないはウエイトが必然的に大きくなる。
◯10月4日に年長児が、ケアセンターを訪問して利用者のお年寄りと交流をしてきた。運動会ではできなかったマーチングと室内用にアレンジした組体操を披露して大きな拍手をもらい、子ども達も満足げないい表情だった。自分たちで満足するだけでなく、他人に認められることは次への意欲につながる大事な過程だという典型的事例だ。その後の交流会では、名前の紹介や肩もみ、プレゼントされた手作りけん玉の披露などお年寄りの表情が温かくなる場面が随所に見られた。
◯10月23日運動会本番でできなかった種目と、開閉会式や種目説明のアナウンスも含めてミニ運動会として開催した。平日開催であったが休日と変わらないくらいの保護者、来入園児を含め多くの観客に見守られて力一杯演技することができた。競技だけでなく、名前紹介、説明のアナウンスも堂々として立派にできた。一ヶ月近くも遅れた運動会ではあったが、どの子もその場の表現を楽しんでいたように見えた。年長児は特に最後の運動会ということで思いも一際強いものがあるだろう。園児、観客、支えていただいた役員、職員全ての方に感謝したい。